パーフェクト・スカイ
皆さんは、子供の頃から数えて何回ぐらい空を見上げただろう?
と言っても、視界に入ってくる風景の一部に何気なく空を見てるようなことは
いくらでもあるだろう。
だが、意識的に空を見上げたような記憶となるとどうであろうか?
1年に一度くらいの割合?
それとも数年に1度?
遠い遠い過去の記憶?
先日、YOUhaTUBE(ちょっと略してYOUTUBE)でとても不思議な映像を目にした。
それは、ある一人の男性が、浮き輪かなにかを身に着けて、
あれよあれよと空に浮かんでいく様子が撮影された映像なのだが、
それを見て最初はビックリはしたものの、
すぐに「まぁ~よくできたCGだな・・・・」ぐらいにしか思わなかった。
だが、その動画の視聴数は瞬く間に世界規模となったようではあるが・・・・。
だが問題は、その翌日である。
それとよく似たとんでもない映像の数々が何者かによって投稿されたのだ。
~その日、確かに僕らは、見たこともない空の風景を目のあたりにした・・・・。
どこかの河川敷か小高い丘といったところだろうか。
にわかに集まりかけた人々が、空の一点を見上げているような、
そんな光景が映し出されている。
音声を注意深く聞いていると、
「オレンジ!オレンジ!」
「あれ、UFOじゃねぇか?」
「いや、飛行機だろ!」
「衛星かもしれないぜ?」
などと叫ぶように発する人々の声が聞こえる。
後にカメラは、人々が見つめる方向にレンズを向けるのだが、
その映像では、どこに何が映っているのかハッキリと認識することは出来なかった。
だが、他にもそれと似たような映像がいくつもアップされている事に気づく。
↑ これはタイトルに「千葉県上空」と書かれていた映像のものである。
その映像では、何かオレンジ色に光るいくつもの物体が空に漂っているのが確認できる。
こちらは、「神奈川県横浜上空」とあり、やはり先の映像と似たような光景が映し出されている。
これはひょっとして、オレンジ色に光るUFOなんじゃないだろうか?
そういえば、UFOの正式名称はたしか”Unidentified flying orange ”だったような・・・・。
そうだ、間違いない!空飛ぶオレンジだ!未確認飛行オレンジだ!
他にも、様々な投稿者によって日本各地で撮影されたそれらの映像を観ることができた。
どれもよく観れば、それは人間がオレンジ色の浮き輪みたいなものを利用して
浮いているようにも見えるのだが、それといった確証を得るような手がかりは、
何一つつかめなかった。
一体あれは何なのか?
一見、それは日本国内のみで沸き起こった国民的関心事であるかのように思えたのだが、
実は、それと似たような光景は、日本のみならず世界各地で見られた現象であった。
それは、イタリア上空でも・・・・
エジプト上空でも確認された。
パプアニューギニアでは、アメリカ人観光客の手によってそれの撮影に成功している。
そして、ブラジルの空にも、それは現れた。
このように、世界のあらゆるところでその光景が報告されていたわけである。
だが、自分が視聴した時点で、アップされていた動画の大半は削除扱いとなっていた。
僕は、何かただならぬ予感を感じ、全ての動画を保存しようと試みたのだが、
事もあろうに、ダウンロード専用ソフトが不具合を起こし、ひとつも取り込む事が出来なかったのだ。
それから数日も立たぬうちに、それらに関する全ての動画は跡形もなく削除されていた。
あの一連の光景は一体何だったのであろうか?
世界中が見た幻覚だったのだろうか?
それよりも不思議なのは、今ごろ地球上はこの話題で持ちきりであろうと思いきや、
誰もこの話題を口にしていないことだった。
今、自分自身が本当に気になっているのは、あれが何だったのかという事よりも
自分が目の前の雑事に追われる中で、自分の視界の外、上空にはあのオレンジ色が
一瞬でも浮かんでいるんじゃないだろうかと気になってしょうがない事であり、
そんな風には思っていても、あれ以来一度も空を見上げたことがないという事実だ。
気になっているのに、なぜ僕は空を見上げようとしないんだろう?
それ以来、そのような自分自身への疑問は、日々の生活の中で事ある度にしつこくまとわり付いた。
だが、それでも尚、僕は一度たりとも空を見上げようとはしなかった・・・・。
”あれは誰かの悪戯が発端となって沸き起こった、世界的規模の悪戯だったんだよ”
僕らは、子供の頃から数えて何回ぐらい空を見上げただろうか?
見上げたところで、何もないし何も起こらないのが空だというのなら、
その者の空には何もないし何も起こらないのだろう。
一体何時からだろうか?
僕らの生きる世界は、意識的にも空間的にもぺっちゃんこになってしまったような気がする。
それはまるで、空気を失くした浮き輪のように、
何かの拍子に思いが漏れ出て、世界は急速にしぼんでしまい、
中身を失くした平べったい世界の中で、我々は身動きがとれずにいるかのように思えた。
今僕は、もし、あれが本当に悪戯だったとしても、
それは中身のない、ただの悪戯だったのではなく、、
世界が再びふくらみを帯びた懐のある世界に戻ろうとするきっかけを与えてくれるような、
そんな救いなる想いが吹き込まれた宇宙の悪戯だったんじゃないかと
にわかに思い始めている。
と言っても、視界に入ってくる風景の一部に何気なく空を見てるようなことは
いくらでもあるだろう。
だが、意識的に空を見上げたような記憶となるとどうであろうか?
1年に一度くらいの割合?
それとも数年に1度?
遠い遠い過去の記憶?
先日、YOUhaTUBE(ちょっと略してYOUTUBE)でとても不思議な映像を目にした。
それは、ある一人の男性が、浮き輪かなにかを身に着けて、
あれよあれよと空に浮かんでいく様子が撮影された映像なのだが、
それを見て最初はビックリはしたものの、
すぐに「まぁ~よくできたCGだな・・・・」ぐらいにしか思わなかった。
だが、その動画の視聴数は瞬く間に世界規模となったようではあるが・・・・。
だが問題は、その翌日である。
それとよく似たとんでもない映像の数々が何者かによって投稿されたのだ。
~その日、確かに僕らは、見たこともない空の風景を目のあたりにした・・・・。
どこかの河川敷か小高い丘といったところだろうか。
にわかに集まりかけた人々が、空の一点を見上げているような、
そんな光景が映し出されている。
音声を注意深く聞いていると、
「オレンジ!オレンジ!」
「あれ、UFOじゃねぇか?」
「いや、飛行機だろ!」
「衛星かもしれないぜ?」
などと叫ぶように発する人々の声が聞こえる。
後にカメラは、人々が見つめる方向にレンズを向けるのだが、
その映像では、どこに何が映っているのかハッキリと認識することは出来なかった。
だが、他にもそれと似たような映像がいくつもアップされている事に気づく。
↑ これはタイトルに「千葉県上空」と書かれていた映像のものである。
その映像では、何かオレンジ色に光るいくつもの物体が空に漂っているのが確認できる。
こちらは、「神奈川県横浜上空」とあり、やはり先の映像と似たような光景が映し出されている。
これはひょっとして、オレンジ色に光るUFOなんじゃないだろうか?
そういえば、UFOの正式名称はたしか”Unidentified flying orange ”だったような・・・・。
そうだ、間違いない!空飛ぶオレンジだ!未確認飛行オレンジだ!
他にも、様々な投稿者によって日本各地で撮影されたそれらの映像を観ることができた。
どれもよく観れば、それは人間がオレンジ色の浮き輪みたいなものを利用して
浮いているようにも見えるのだが、それといった確証を得るような手がかりは、
何一つつかめなかった。
一体あれは何なのか?
一見、それは日本国内のみで沸き起こった国民的関心事であるかのように思えたのだが、
実は、それと似たような光景は、日本のみならず世界各地で見られた現象であった。
それは、イタリア上空でも・・・・
エジプト上空でも確認された。
パプアニューギニアでは、アメリカ人観光客の手によってそれの撮影に成功している。
そして、ブラジルの空にも、それは現れた。
このように、世界のあらゆるところでその光景が報告されていたわけである。
だが、自分が視聴した時点で、アップされていた動画の大半は削除扱いとなっていた。
僕は、何かただならぬ予感を感じ、全ての動画を保存しようと試みたのだが、
事もあろうに、ダウンロード専用ソフトが不具合を起こし、ひとつも取り込む事が出来なかったのだ。
それから数日も立たぬうちに、それらに関する全ての動画は跡形もなく削除されていた。
あの一連の光景は一体何だったのであろうか?
世界中が見た幻覚だったのだろうか?
それよりも不思議なのは、今ごろ地球上はこの話題で持ちきりであろうと思いきや、
誰もこの話題を口にしていないことだった。
今、自分自身が本当に気になっているのは、あれが何だったのかという事よりも
自分が目の前の雑事に追われる中で、自分の視界の外、上空にはあのオレンジ色が
一瞬でも浮かんでいるんじゃないだろうかと気になってしょうがない事であり、
そんな風には思っていても、あれ以来一度も空を見上げたことがないという事実だ。
気になっているのに、なぜ僕は空を見上げようとしないんだろう?
それ以来、そのような自分自身への疑問は、日々の生活の中で事ある度にしつこくまとわり付いた。
だが、それでも尚、僕は一度たりとも空を見上げようとはしなかった・・・・。
”あれは誰かの悪戯が発端となって沸き起こった、世界的規模の悪戯だったんだよ”
僕らは、子供の頃から数えて何回ぐらい空を見上げただろうか?
見上げたところで、何もないし何も起こらないのが空だというのなら、
その者の空には何もないし何も起こらないのだろう。
一体何時からだろうか?
僕らの生きる世界は、意識的にも空間的にもぺっちゃんこになってしまったような気がする。
それはまるで、空気を失くした浮き輪のように、
何かの拍子に思いが漏れ出て、世界は急速にしぼんでしまい、
中身を失くした平べったい世界の中で、我々は身動きがとれずにいるかのように思えた。
今僕は、もし、あれが本当に悪戯だったとしても、
それは中身のない、ただの悪戯だったのではなく、、
世界が再びふくらみを帯びた懐のある世界に戻ろうとするきっかけを与えてくれるような、
そんな救いなる想いが吹き込まれた宇宙の悪戯だったんじゃないかと
にわかに思い始めている。
わたしよく空を見ます。
空がとても近く感じることがあります。
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2011-07-07 00:49)
木漏れ日を透かして空を見るのが好きです。目の前の木の葉と無限のかなたの空と同時に見る事に生きている喜びを感じます。
by t-iwata (2011-07-07 01:53)
末尾ルコ(アルベール)さん、こんにちは。
空が身近にある人は、思考も行動も柔軟な気がしてます。
一見、空のようにつかみ所のないものとも寄り添うことができる強さも併せ持っているように思います。
by t-youha (2011-07-07 13:04)
t-iwata さん、こんにちは。
目の前の木の葉に等身大の喜びを。そこからこぼれて見える空には無限の可能性を。なんて素晴らしい生の実感でしょう!
by t-youha (2011-07-07 13:21)
僕も空を見るのが好きなので
見上げたり写真に撮ったりしますよ^^
この作品の不思議な世界観なんかいいですね。
by とみっち (2011-07-07 14:28)
とみっちさん、こんばんは。
なるほど!みっちさんはカメラのレンズを通して空とコンタクトをとったりする事もできるんですよね~。思わず納得です!写真家の方は空の表情にとても敏感ですからね☆
by t-youha (2011-07-08 00:45)
一見 何の変哲もない
雲もない青空
それでも じっと見つめていると
何かが、近づいて来たり 遠ざかったりする
そしていつの間にか、自分の体が、空に向かって飛び出して
青い色に染まってしまう
by kakasisannpo (2011-07-08 22:14)
kakasisannpo さん、こんばんは。
コメントを読んでいて、芝生の上に寝転んで流れる空を眺めていた時をふと思い出しました。最初は空が流れているのですが、何かを境に自分が空を流れていく感覚に陥ります。その後に自分という感覚さえ消えてなくなります。言い換えれば、空に染まった瞬間なんでしょうね。
by t-youha (2011-07-09 01:22)
お見事!! 座布団10枚!!
なんと表現してよいのか分かりませんが、スタンディング・オベーションですね。
テーマもコンセプト表現もアイデアも、すべてに「一本やられた」と思いました。
>世界が再びふくらみを帯びた懐のある世界に戻ろうとするきっかけを与えてくれるような
>そんな救いなる想いが吹き込まれた宇宙の悪戯
この最後のフレーズがt-youha さんらしくてイイですね。
by 扶侶夢 (2011-07-10 00:13)
扶侶夢さん、ざ、ざぶとん10枚ですか!!いやぁ~太っ腹ですね~
でも、素直にありがとうございます!
10段重ねの上から眺める景色もいいもんですね~ヒヒヒぃ(^^)
「僕は10枚分空に近くなりました。」
あ・・・、あんまり悦に浸ってると没収されちゃうんですよね☆
子供のころ、ワクワクしながら浮き輪をふくらましたものです。胸いっぱいの空気を吐き出すとちょっとハイになるんですよね~
そんなハイな気分のまま最後のフレーズまで書き上げました。
by t-youha (2011-07-10 01:42)
はじめまして。
ご訪問&コメントありがとうございます。
2010/6/25の「はじめまして~」を拝見させていただきました。
みんな同じだと思うのだけれど、なぜか蓋をしてしまったようです(笑)。
それをご自身で意識して納得されているから、こんな素敵な表現をすることができるんでしょうね。
誰も威嚇せず、押し付けもせず、見る者の自由な意思でイメージの世界に案内して、何かを感じてもらう。
とかく「何か」が重要視されがちですが、本当は感じるということそのものが大切なのかなと。
こんなに毒のない表現に触れたのは久しぶりです。
きっと、ご本人の感性が細心の注意を払われているからなんでしょう。
楽しみがひとつ増えました。
またお邪魔させていただきますね。
by RobertCole (2011-07-10 09:35)
RobertCole さん、コメントありがとうございます。
例えば、日々の生活の中で埋もれていったものに対して、固執するわけではないのですが、それでも不意に蘇ってくるものに対しては、それを無意味に振り払わず、勇気を持って対峙すること事ができたらなぁ~といつも思っています。
たとえ、それらの事に現在の自分が答えを導き出せなくとも、分からないものを分からないものをとして、何らかの形にしていくという行為が、作品を見る人につかみ所やイメージの幅を持たせているのかなぁと思います。
(言い方を換えれば、自分はいいかげんなだけなのかもしれませんが・・・)
そしてまた、「感じる事」に対して、威嚇や押し付けといった毒の要素を極力盛り込まない事は、世の中に氾濫する毒に対しての静かな毒としての存在でもあるのかなと思っていますし、また、そのような存在は物事の表裏一体性という観点からも存在すべきものだと思っています。
by t-youha (2011-07-10 23:06)
私は飛行機の音がするとついつい見上げちゃいますね(笑)
子供頃から変わらない行動です^^
by toki (2011-07-13 19:25)
toki さん こんばんは。
空との接点が「飛行機」だと言うのは、ブログを拝見してるとよく分かる気がします。そうでしたかぁ~、toki さんの場合は、耳がまず反応するわけですね☆子供の時から変わらない・・・・ってなんだかいいですね!
by t-youha (2011-07-14 02:12)
t-youhaさん、おはようございます^^
ご無沙汰しておりました!
空、最近よく見上げます。
駅やスーパーなど近所への移動を、自転車から徒歩に切り替えたところ、
空を見上げる回数が多くなりました。
ゆっくり移動することで、空を見上げる時間ができたみたいです。
そういえば、子どもの頃はぼんやり空を見上げながら、
のろのろ歩いていたなぁと、思い出しました。
なんせ、学校まで30分はかかりましたから^^;
暇つぶし、ですね。
空を見上げるって、日常の速度が関係しているのかなぁと、思いました。
by るちまる (2011-07-14 06:10)
るちまる さん、お久しぶりです。
なるほど~!日常の速度ですか。確かに「暇つぶし」なんていう時間は、ものすごいスローな時の流れですね。あまりのスローさにせかせかしたがる自分が、ついには根負けして、空なんか見上げてる・・・・^^)
なつかしい感覚ですね。どんなに遠い距離でも、交通手段の発達で移動時間がどんどん縮まる一方ですが、それはそれで良いとして、一方、自分の足で歩く速度とそこに流れる時間も非常に大事なことなのかもしれませんね。社会のスピードに揉まれながらも、歩くスピードでしか見えないものを
道しるべにしていれば、おかしなところに流されないで済むかもなぁ~なんてことを考えてしまいました☆
by t-youha (2011-07-15 02:46)
おはぁ~♪
「おはぁ~♪」じゃないよ(><)来るの遅い!って(汗
お空に飛んで行ったらさぁ~あんまりに楽しくて~♪
・・・・な・・・訳ない(--)神様にお説教されてました・・・
それにしてもすごいなぁ~♪
私は見上げるというよりこの中の一人^^
最近・・・浮輪の空気が抜けぎみです(><)
一度地上に降りるのでt-youhaさん❤空気入れて~(爆
by shio (2011-07-18 06:57)
shioさん、おはぁ~♪
いやぁ~久しぶりじゃないの~!(そういえば最近、またブログが更新しだしたね~)そうかぁ・・・お説教されてたのかぁ。じゃぁ、仲間じゃん。こっちもお説教食らってたところだったからさぁ(空爆)
>私は見上げるというよりこの中の一人^^
うん、知ってるよ。そんな風に言ってくれる人が一人いれば十分だ。
たぶんあの上空のあれが shio さんだね^^(え?どれ?秘密!)
・・・空気が抜け気味か。それはちょっと心細いね。人口呼吸のようにshio さんの浮き輪に浮力を吹き込むことが出来ればいいんだけどね。でも、せっかく浮上しているのに地上で落ち合うのは勿体無いね。記事には書かなかったけど、浮力の素は、何も考えない状態で、自分自身の内からこみ上げてくるものを正直に見つめるコト。見つめるだけで考えちゃダメなんだ。
考えもせず、逃げもせず、ただ見つめる強さ。そしたら浮き輪はまたパンパンに膨れてるよ。じゃぁ、shio さん❤空で会おう!
by t-youha (2011-07-19 03:52)