つまんない輪っか
一瞬、「 うわっ ！」って思った人もいるかもね
これは「うわっ！」ではなくて、たんなる「輪」だよ。
僕は、いたってまじめな気分で
目の前にあった紙の輪っかを描いてみた。
これを描いてる途中、僕の意識は３つに分断された。
１つは、こんなものを描く楽しさなんて、あるのかな？
１つは、こんなもの、つまらない”ただの輪っか”にしか見えない。それ以上の事はないさ。
１つは、こんなものを描くのは、時間の無駄じゃんか・・・・。
そんな意識が、僕の頭の中で、
入れ代わり立ち代わりグルグルと主張し始める。
退屈なら、エスケープしちゃえばいい・・・・。
そうだ。 「こんなの、や～めた！」と言って、放り出しちゃえばいいんだ。
僕の意思は自由だ。
この輪っかに縛られた、身動きのとれない退屈のループを
僕は、自由な意思のはさみで断ち切った。
開放された僕の意識は、
無重力空間さながら 目の前に置かれた紙の輪っかの周りを自由に遊泳する。
すると、つまらなかったはずの紙の輪っかが、
急に見知らぬ紙の輪っかに見えたので
僕は思わず「うわっ！」って叫んだ。
こんにちは＾＾
エスケープね♪頭の中の僕が見たの？
頭の中のぼくが書いたの？
修業してきます（爆＾＾；
by shio (2011-02-07 16:18)
shioさん、こんにちは。
はい、エスケープです♪頭の中の”いい子ちゃんな僕”はチラっとだけ見て、
”頭の中のいい子ちゃんな僕”がさらっと描いた絵です＾＾
そしたら、頭の中のずっとずっと奥の方の日本の真裏の大西洋あたりの
”悪い子ちゃんな僕”が微笑みながら、この絵をちょこっと描き足してくれたんです＾＾；・・・・・・・・・・・え？・・・・ぼ、ぼくも修行してきます（爆！！！！
by t-youha (2011-02-07 17:13)
こんばんは＾＾
自由な意思は、表も裏もないもの？
わかりそうで、わからない、なぞなぞみたいです。
自由ってなんだっけ？
あぁ、いかん、自分の存在に懐疑的になってきた。
こういうときは・・・思い切って・・・エスケープ！
by るちまる (2011-02-07 20:31)
るちまるさん、おはようございます。
そうですね。自由ってなんでしょうね。束縛の反対にあるもの？
なら、束縛ってなんでしょうね。自由を奪われた状態？自由の反対？
自由は奪われるの？奪えるの？・・・・・
正直、僕にもわかりません！・・・・って偉そうに＾＾；
でも、正確には、僕じゃわかりません・・・です・
るちまるさん、例えばデッサンをしていて、始めは意識しながら対象と向き合ったり、形を整えたりして描き進めていますよね。その最中に、
「ああ。もう２時間も描いてるのに、まだこれしか描けていないよ」とか思ったりする自分もいたりして、そんな風に常に意識をしている自分がいるわけです。
でもふと気づくと、そういう意識が途切れて、いわゆる”夢中になっていた”瞬間ってありませんか？きっとあるはずですよ♪
その時、「うわぁ～、これぞ自分だ！」みたいな感覚はないと思います。
自分という感覚がないところに、自由って何？といった疑問を浮かべる自分もいるはずがありません。時間の感覚もありません。自分の存在に懐疑的な自分もいません。でも不思議なのは、自分不在の真っ只中で、その間に何者かが、ちゃんと鉛筆で紙に痕跡を残してるわけです＾＾
あえて、あえてですよ、言葉にするなら、その夢中な瞬間こそ、自分という存在を含めて何からをも自由な私が確かにいた瞬間だったと言えませんか？僕は、今のところそんな風に思っています。
by t-youha (2011-02-08 07:15)
メビウスの輪かと思ったら…違ってました。
私が「刹那」という感覚を感じるのは、チベットの砂絵を想像するときです。寺院の広間に描かれた手間のかかった砂絵…でもこれは保存されずに、自然にまかせて消えてしまうのですよね。
人がものを制作する理由は決して残すためだけではないという事ですね。
by 扶侶夢 (2011-02-08 20:29)
扶侶夢さん、こんばんは。
そうなんです。メビウスの輪・・・ではありません。
実は、メビウスの輪を作った後に、改めて単なる輪を作ったものなんです。
チベットの砂絵、聞いたことがありますが、詳しくは知りませんでした。
面白いですね。砂絵に対して保存するという行為がなされないのは、刹那の感覚と合わせて時間という概念を知る事に、いいヒントになりそうな気がしました。
ちなみに、僕は所有するという感覚は、きっと人間本来の感覚ではなく、文明の発達と資本主義社会が生んだ強烈な感覚の一つなのだろうと思ってますが、扶侶夢さんのコメントを読んでいて、その所有の感覚と保存するという行為は似ているなと感じました。
所有、保存によって過去・現在・未来をも含んだ時間を留めておく事が出来る（または、留めておけそうな気がする、または留めておきたい願望・努力）のは、良くも悪くも・・・な側面を持ってます。ただ、悪い方の部分がかなり悩ましい。過去に縛られる類ですね。過去の嫌な体験を嫌な体験として所有保存してしまえる。そうしてしまうのは、保存や所有の概念が根本にあるからではないでしょうか。それと過去・現在・未来といった時間の概念です。分断的に過去そのものを見つめ、過去は取り戻せないといった感覚の類。それが根本にある。
おそらくは、チベットの砂絵が自然に風化する有様を残念がるのが我々現代人なのではないかと。なぜ保存しないのか？と。
保存しなきゃならない理由は？と逆に問われれば、保存するのが当たり前だろ？とくる。
今回は、一般的な時間の概念（一本の線上を過去・現在・未来と流れていく感覚）または、一般的な常識の概念を一本の紙で、また、その紙を輪っかにする事で、その概念を当たり前に認識している現代人の姿を表現しました。自分は、そのような当たり前な感覚の類が妙に不自然で退屈に思える時があるんですよ。その線上をグルグル回っても、一向に打破できない感覚の苛立ちとも言えます。
今回の表現はかなり強引で突っ込みどころは満載なのですが、
そのような感覚から踏み外したところに常識のフィルターがはずれ、刹那的な、もしくは人間本来とも言えるような純粋な自由があると考えてみたのです。
by t-youha (2011-02-08 23:48)
“所有・保存・固執”と“束縛・解放・自由”の関係に大変興味があります。若い頃から結構この部分で葛藤してきた感じもあります。
さすがに、もういい歳なのでそれなりの解答は持ってますが、果たして正解かどうかは分かりません（＾＾；
by 扶侶夢 (2011-02-10 22:01)
扶侶夢さん、こんばんは。
“所有・保存・固執”と“束縛・解放・自由”の類に関して、実際のところ僕は
それらが一体何なのか、つぎはぎ状態であっても何とか一応の形（絵でも、書きなぐったメモでも）にして眺めるのが精一杯です。それらを日常の出来事と照らし合わせて注意深く観察したりするのですが、その度に昨日形にしたものが今日は狭く断片的に思えたり、一ヵ月後には全くのつくりものに感じたりして愕然としますし、未熟さを思い知らされます。
ですが、扶侶夢さんをはじめ、素敵な年の重ね方をしている方たちに共通して言えるのは「まだ、わからない」というスタンスを持ち続けている事です。それを思うと、僕自身の中の昨日や今日の未熟さ、満足よりも、明日の発見に生きる意味を感じさせられるわけです。
そんなギリギリスレスレな毎日ですが、いずれ、“所有・保存・固執”と“束縛・解放・自由”の類に関しても僕なりの解答を示していきたいと思ってます。
と同時に「Yes! it is」上で展開される扶侶夢さんの”解答”や”疑問”をはじめ、ブログで展開されている様々な方たちの様々な目から見た”解答や疑問”は僕自身の明日の発見に欠かせないものの一つとなっています。
by t-youha (2011-02-11 03:07)
t-youha さん、こんにちは。
私たちブロガーの自問自答がt-youha さんにとって何らかの役に立っているとしたら、それは嬉しい事でまた恐縮もします（＾＾；
「わからない」という言葉は非常に使いにくい言葉なんですね。何らかの意見を述べてから最終的に使うと、なんだか途中放棄したみたいに受け取られたり、「…だったら言うなヨ！」みたいなツッコミが入ったり（苦笑）
だからt-youha さんのような捉え方の出来る人というのは救いでもあり、また精神的に熟している人だなあ…と感じてしまいます。ありがとうございます。
by 扶侶夢 (2011-02-11 12:38)
こんばんは。
単純な『輪』が３つに切られることにより各々が自由になるのですね。
但し、それが本当に自由になったのかは分からない。自由には本当の自由と創り上げられた自由があると考えています。ぼく自身、本当の自由とは何か未だ答えが出ていません。但し、個人においての自由の定義は当然違うし、自由とは経年的に『自由』に変化していくものではないでしょうか。
by may_r (2011-02-11 20:07)
may_r さん、こんばんは。
自由には、”本当のもの”と”創り上げられたもの”がある・・・・確かにそのような気がします。
そして、僕もまた本当の自由とは何かを知りたいと願う一人でもあります。そのためには、創り上げられた自由とは？を感じ、取っ払っていくことで、
最後に残るは本当の自由・・・・なんて甘い野望も抱きつつ（笑）、そこにた
どり着けたらいいなと半分気長に思っています。
（絵を描く時、描けないものを描けるまで一所懸命描く場合と
描けるものから描いていって、おのずと描けなかったものの形が浮かび上がるようなアプローチの仕方があります。
自分にとっては、そのどちらのアプローチも大事で、絵を描く対象物だけでなく、あらゆる事象の本当の姿を知る為の欠かかす事のできないツールみたいなものとなってます。）
おそらくmay_r さんは、自由には、”創り上げられたものがある”と感じた時点で、本当の自由があるのかも知れないという、当然なる疑問が浮かび上がったとんだと思うのですが、その上でその解答未だ見つからず・・・といことなのですよね？もし、そうなら僕も全く一緒の状態です＾＾；
仮にmay_r さんのコメントをヒントに考えれば、答えにはなってませんが、
本当の自由の”本当”という言葉を、僕なりに”普遍的な”という言葉に置き換えると、一般的な、もしくは個人的な定義上の自由と経年的な変化を伴う自由は、どちらも創り上げられた自由に含まれる可能性が高い・・・ような気がしますがどうなんでしょう？
でも注意したいのは、この時点では、”創り上げられた自由”というものが
良い悪い、ウソホントといったような何物かを意味するところではありませんが。文章がわかり辛かったらごめんなさい！
by t-youha (2011-02-12 01:26)
うわっ！奥が深い＾＾
by toki (2011-02-12 12:05)
t-youhaさんのコメントに、どうお返事しようかと考えていたら、
６日もかかってしまいました＾＾；
t-youhaさんの考える自由は、なんとなく禅と似ている気がします。
ただし、私は禅にすごく詳しいというわけではないので、
あくまでもイメージなのですが・・・。
絵を描くとき、見えそうで見えないのですが、
確かに自由はそこにある気がします。
描く対象に対する極限までの冷静さが、夢中と同義のものであるならば
それもまた、自由の一端なのかな、と。
そして、紙や鉛筆といった制限のある状況においても、
自由がそこにあると感じられるのならば、
本当の自由とは、時間や空間という概念を越えたところに
あるのかもしれない、と、思いました。
by るちまる (2011-02-12 23:48)
tokiさん、こんばんは。
皆さんの一つ一つのコメントが、奥深くしてくれているんだと思います。
tokiさん、コメントどうもありがとう！
また、「じゃけん日記」へ遊びに行きますね。
by t-youha (2011-02-13 02:46)
るちまるさん、こんばんは。
僕が、るちまるさんに”～どう思いますか？”といった内容のコメントを残したばかりに・・・・気にしないでくださいね。僕の単なる独り言ぐらいに思ってください。それと合わせて、るちまるさんが、それに対するコメントを残すためにわざわざ貴重な時間をさいて下さった事に感謝します。
・・・・そうですね、時間や空間という概念は、世界中の人々が、自分の存在を明確に確認できる大切な概念に思えますが、その概念を支えるのは
自分の体でもありますね。自分の体が昨日はどこにあって、今日はどこにある、明日の何時に自分はどこそこに行く予定があって、今の自分はＰＣの前に座ってコメントを書いている・・・みたいに。
そんな風に自分を感じながら、また把握しながら送る日々の中で、
ふと人は思うんですよ。時間、空間、体、制約・・・・ちょっと窮屈な時があるなと。例えばこんな風に・・・・
大空を羽ばたく鳥たちを見て、自由でいいな。
でも実は、人間の体に羽がないのをうらんでるのでもないし、羽を持った鳥にあこがれてるのでもないと思うんです。この体が中に浮いたらいいなとかでもない。ひょっとしたらね、時間や空間の概念の中の自分以外に、それとは別の自由な自分がいることをちゃんと知っていて、空を見上げながら
それを思い出してるんじゃないかと思うんです。
＞本当の自由とは、時間や空間という概念を越えたところに
あるのかもしれない
という、るちまるさんの言葉、思いに対しての心に浮かび上がった僕なりの感想でした。
by t-youha (2011-02-13 04:11)
おはようございます＾＾
コメントの”～どう思いますか？”については
まったく気になさらないでください。
その問いかけのおかげで、良い時間が過ごせました。
考えることが苦手な私に、考えるきっかけをくださったことを、
とても感謝しているのです＾＾
未熟なので、少々時間もかかりましたし、
「これだ！」という素晴らしい答えも見つかりませんでしたが、
こうやって、少しずつものの本質を見つめることによって、
本当に自分が描きたいものは、なんなのか？という問いの答えに
じわじわと近づいている予感がしました。
by るちまる (2011-02-13 08:03)
そうでしたか。僕のほうも色々と考えるきっかけをもらってます。
＞本当に自分が描きたいものは、なんなのか？
いい問いですね。僕も改めて考えてみたいと思います。
by t-youha (2011-02-13 09:31)